假面の告白

あちらの作品とは関係ありません

僕にとって「一人好き」はまやかしだった

就職して4ヶ月が経った。実家を離れて寮生活をはじめて、同期との付き合い、会社の人とのつながりといった様々な人と接する機会が学生時代よりも多くなり、頭の整理も兼ねてここでまとめておく。

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今まで僕は自分ためだけに使える時間を最大化してきた人間で、予定が空いてても人の誘いにあまり乗るようなタイプではなかった。一方で、学生時代から一人旅もそこそこしてたし、授業や部活終わりに先に一人で帰ることもしばしばあった根っからの一人好きだと思っていた。

しかし、それはある意味自分が本当は人付き合いそのものを煩わしいと思っているからであって、楽しければどれだけ人と絡んでも良かったに違いない。そして自分を見られることが恥ずかしいから人を避けてきたわけであって、決して明るい動機から一人が好きになったわけじゃないし、それを認めたくない自分がいたからこそ、清澄たる理由を自分の中で無理矢理作っていた。

就職して孤立志向はより強くなり、研究に没頭していた学生時代よりも会話しない日が続いた。

すると、必要最低限で抑えてきた会話量が保たれなくなり、脳は言語を司る部位を積極的に退化させているようになるのだ(その眠ってしまった分どこかに当ててくれまいかと冗談半分で考えていたけれども)。

人と話すことが普通でなくなり、頭の回転が鈍くなる。

一寸前の学生の時までは、人と話せば今まで考えもしなかったことをそのときポロッと言えて「今の発言結構イケてるんじゃないの?」と内心で浮かれるような、自分でも新たに発見できることがあった。しかし、最近は何というか言葉が至極つまらなくて、それは自分の思考回路がつまらなくなってきているからだと結論づけられる。つまり、人と会ったときに何一つ新鮮さが得られなくなってしまう。

この時点で漸く自分は「これは本当にまずいな」と思うようになる。 

 

随分脳が死んでる感覚をこの数ヶ月で味わっている。

「あ、会社生活ってこんなに刺激ないものなのか」って心底思っている。

人と接すること自体に抵抗があることを正直に受け止め、まずはカウンセリングに行ってみようと思う。

気が向いたらまた続報を記したい。